君の泣き声


君の事を知りたいと思って初めて
寄り添えない心の距離に怯えた
分かり合えないと
分かったそれだけで
二人が始まって行く...

song by Fictionjunction

2012.05.15 Tuesday

I desire a pain. A means by which it is [ me ].

by紫織


樹さんのお母様にお借りした本の一つに、東野圭吾の「さまよう刃」があります。
私は東野圭吾は好きだけれど、今までこの本を避けていました。
内容的に、昔の事を思い出してしまうと感じたから。
・・・やはり、そうでした(苦笑)
読み進めていくうちに、昔の事を思い出して・・・気がついたら、自傷していました。

自傷は悪いことだとわかっていはいます。やってはいけないことも。
それは重々承知しているのです。
けれども、私にとって「自傷」は、生きる術であるから。

自傷後によぎったのは樹さんのこと。
きっとびっくりさせてしまうだろうということ、遠距離だから傷痕を見られることも無いだろうとか、気持ちの良い話でもないしわざわざ話さなくても良いだろう、とも考えました。
けれど・・・黙っていたら黙っていたで、何かの拍子でバレた時に酷く叱責されるだろうとも考えて。
平日は樹さんとはメールしかしていないから、冗談めかしてメールに書くだけで良いだろう、と。


『樹さんのお母様からお借りしていた本読んでいたらちょっと切っちゃいました(笑)
 これ以上起きてても深みに嵌まるだけなのでもう寝ますね。お休みなさい』


・・・即、電話が来ました(苦笑)




樹さん「やっぱりね・・・」

私「え?」

樹さん「なんか今朝から嫌な予感してたんだよ。紫織は切るんじゃないかって。昨日のこともあるし」

私「昨日の事は関係ないですよ(笑)」

樹さん「いや・・・昨日は一方的に傷付けちゃったから。ごめん」

私「なんで謝るんですか?(苦笑)樹さんは何も悪くないじゃないですか」

樹さん「・・・昨日はああやって紫織を傷付けちゃったし・・・何かきっかけがあればそれに走るんだろうな、って思ってた」

私「ほんとですか?(笑)私があんなメールしたからそうおっしゃってるだけじゃないんですか?(笑)」

樹さん「違うよ、本当にそう思ってた。だから今日はもう少ししたら電話しようと思ってた」

私「ふぅん・・・」

樹さん「・・・痛む?」

私「ん〜・・・痛くないって言えば嘘になりますよ。けど、生きているんだな、って実感します」

樹さん「生きてるよ、紫織は。こうして電話で話して、会ったら手を繋いでるじゃん」

私「・・・そう、私は生きてる。この痛みこそ、私が生きている証です」

樹さん「・・・」

私「切ること。それはお腹が空いたら食事をする、眠くなったら寝ることと同じで、私にとっては『生きる事』なんです。私の人生では当たり前のことなんです」

樹さん「・・・」

私「もちろん、悪い事だと思ってますし、いけない事だとも理解してます。だけど、私は止めるつもりはありません。これから何があったとしても。だって、私にとってこの痛みこそ生きる術なのだから」

樹さん「・・・」

私「私はこの感覚を理解して貰おうとは微塵も思っていません。他人が理解出来るような事ではないと自覚しているから。もちろん、樹さんに理解して貰おうとか、分かって貰おうとかも考えていません。私が望むこと、それはこの狂ったありのままの私を受け入れてほしい。ありふれた言葉なんていらない、ただ、私に寄り添って欲しい。私の願いは、それだけです」

樹さん「・・・」

私「樹さん、私の事、異常だと思っていらっしゃるでしょう?(笑)自分でも思っていますよ、狂ってるって。こんな女が彼女でいいんですか?(笑)」

樹さん「・・・もう寝な、紫織。早く傷が治るように」

私「・・・治らなくていい。痛みを感じる事が出来るから」

樹さん「・・・」

私「じゃぁ、寝ます。お休みなさい」





そうして、私は樹さんにメールを送りました。


『樹さん、ご自分を責めないで下さいね。
 それは私が望むことではありませんから。』


返信は、こうでした。


『俺はよく分からないけど・・・
 紫織と話をしているし、会っているし、手を繋いでいる。
 生きているよ。絶対に生きてる!』



そうして、今朝のおはようございますメールと同時に、自分の思いを送りました。

『I desire a pain.
  A means by which it is [ me ].
  The only way.
  I live as me.
  I can live by acquiring pain.
 

 樹さん、昨夜の事、本当に気になさらないで下さいね。
 私が切ったのは樹さんの所為ではありませんから。

 ご自分の所為だと考える事は傲慢なことです。
 樹さんご自身の言葉で私を傷付けられると考えていらっしゃるのなら、それは驕りです。

 口を悪くして言うなら、「お前なんかに私が傷付けられるか」です(笑)


 ただ、一昨日の夜に、貴方が私に放った言葉の重みだけは感じて欲しい。

 「これから先も止める事はない。何があったとしても」

 
 今日もお仕事頑張りましょうね。』


・・・自分でも性悪だと思います、このメール(苦笑)
返信は、まだありません。





英語の意訳。

私は痛みを望む。
それが私である術だから。
それは私が生きる唯一の方法。
私は痛みを感じる事で生きることが出来る。

2012.05.14 Monday

理解出来ない。理解して貰えない。

by紫織


タイトルの通り、学会への理解についてまた激論を重ねました・・・。


発端はこれからの二人について。
樹さんのご両親やご兄弟、ご友人に引き合わせられたことによって二人の将来のビジョンについてお話しする事が多くなりました。



樹さんは、今の会社に留まり続けるかを迷っていらっしゃいます。今の仕事に納得がいかないそうです。
今の仕事も面白いけれど、自分の中でもっと仕事がしたいと思う気持ちが大きい。
お給料の面で、きっと私と結婚したとしても私を養っていけるようなお給料はこれからも期待できないこと。
そして被災し解雇された元の会社から戻って来いと言われている事も大きな原因。
けれど今住んでいる場所がとても好きだということ。
地元に帰れば私と今以上に離れてしまうこと。
自分の思い通りの仕事が出来ることは休みも関係なく多忙になるということ。
それは仕事と引き換えに、私との時間が取れなくなるということ。

色々な事が重なって不安で仕方がない、と、彼は吐露していました。


私もこれからの事は不安です。
樹さんが地元に帰られること、それは樹さんの人生だからとやかく言えるような立場ではない。
本心では、地元に帰って欲しくはない、今以上に離れてしまえばこの関係は壊れてしまうかもしれない。
そういう思いとともに、学会について理解出来ない私のストレスと、理解して貰えないという樹さんのストレスがいつか爆発してしまうのではないかということ。



樹さん「それは俺も考えてる。このまま分かりあえないのなら、俺たちはきっと駄目になってしまうと思うよ」

私「だけど、私は矛盾してるかもしれないけれど、分かりあえないからこそ築いていける関係もあると思います」

樹さん「それは幻想だと思う。俺はこの信仰は止めない。何があってもね。だから究極の選択をする時に、今のままだと紫織が苦しむことになると思うよ」

私「それは何となくわかってます。このままだと苦しいだけだってことは」

樹さん「俺はね、紫織は凄く素晴らしい人間性を秘めてると思ってる。だから勿体ないと思うんだよ、今の紫織が。少しでもいいから、直接見てみて欲しいと思う。それで信心しろとは言わない、それは自分の意志で決めることだから。でも、見ないままに分からないと決めつけないで欲しい」

私「・・・」

樹さん「紫織は怖いんだと思うよ、今まで学会に傷付けられてきたことも俺は知ってるから。だから知ることが怖いと思っているんだと思う」

私「・・・確かに、怖いって気持ちが無いといえば嘘になります。また傷付けられるんじゃないかって。だけど、私は前世を信じてないから、見ても『ふぅん』ってなるだけだと思いますよ」

樹さん「そりゃ最初はそうなるよ。俺だってそうだった。一度見ただけじゃわからないのは当たり前だし、それほど簡単なものじゃないよ、創価学会っていうのは」

私「樹さんは私に信心して欲しいって思ってるんですか?だからそういうような事をおっしゃるんですか?」

樹さん「違うよ、そうは思ってない。本当に勿体ないと思うし、絶対に紫織の為になると思ってる」

私「それで私がさらに傷付いたとしても良いと?」

樹さん「そうじゃないけど、でも絶対に紫織の成長になるから」

私「・・・」

樹さん「・・・いつか、この話は腹割って話そう。きっと先延ばしにしていてもいけない問題だから」

私「そうですね・・・その時は会ってお話しましょう。こうやって電話じゃ無くて、直接会って」





樹さんは、私に変わることを求めてる。樹さん自身が変わることはないと断言している。
私だけが折れなければいけないのでしょうか。


樹さんが創価学会の教えについてお話なさる時、「俺はこんな素晴らしいモノを知っている」という驕り、自己陶酔的な雰囲気を感じます。
そんな人間が私は嫌い。そんな樹さんみたいになりたくない。

だから、私は創価学会を拒否している。否定している。
思想も理解できないし、活動だって理解できない。

2012.05.13 Sunday

GWと私と彼。

by紫織


遅くなりましたが。
GWに樹さんの地元へ行ってきました。初の東北旅行。
色々ありすぎてもう思い出せないくらいですが、つらつらと書き綴ります。


*5月2日
お仕事が終わらず泣きそうになりながらもなんとかこなし、1時間半かけて地元の空港へ。
22時半くらいに羽田空港へ到着し、樹さんと藍さんと合流。
そのまま樹さんの車で彼の地元へ。

*5月3日
帰省ラッシュにハマり結局12時間かかり、初の長距離の為車酔いする私。
道中は「気持ち悪い、吐きそう」を連発し御迷惑お掛けしっぱなしでした・・・。
樹さんの実家へ着くと樹さんのお母様に温かく迎えて頂き、樹さんのお姉様とそのお子様方に熱烈な歓迎を受け、お昼は焼き肉。
そして樹さんのお父様と合流するも樹さんと樹さんのお父様が似すぎていてびっくり。遺伝子って凄い。
その後は睡眠不足+車酔い+焼き肉の所為か具合が悪くなり樹さんのご実家にてダウン。
夕方は樹さんがお土産配りで外出、一人取り残されたわたくし。
樹さんのお母様が気を遣ってくださって色々とお話をしました。
東野圭吾が好きとか、色々共通点があり結構盛り上がりました(笑)
夜はお母様のお手製のお食事を頂き、帰宅されたお父様とも色々なお話をして就寝。
刺身醤油が無い事に酷くカルチャーショックを受けました・・・刺身醤油って九州だけなのですね・・・←

*5月4日
朝からいくら声をかけても樹さんが起きないので放置して起床。
樹さんが起きてからはまた一人で外出され放置されるわたくし(2回目)。
結局樹さんのお母様から東野圭吾の作品をお借りして読んで過ごしました。
お昼は樹さんと樹さんのお母様と3人で外食。
初めて「たまり丼」なるものを頂きびっくり。濃厚で美味しかったです。
それから樹さんのご友人一家とBBQ。
その後藍さん宅で樹さんのご友人と飲み直し。
深夜2時頃樹さんのご自宅へ帰宅。

*5月5日
結局10時くらいまで爆睡される樹さん。
起きたと思えば車を洗い出す。そして私は放置(3回目)。
樹さんのお父様が一時帰宅、またおいでねと声をかけられる。
お昼は樹さんのお母様お手製のお食事を頂き、14時半頃樹さん宅を出発。
ガソリンを入れて15時頃藍さん宅へ。
樹さんは藍さん宅の本尊で1時間の唱題タイム。私放置(4回目)。
16時頃藍さん宅を出発。
津波の被害が酷かった南三陸町や石巻市を通り、生々しい傷痕を見て仙台市へ。
仙台市にて一旦休憩し、そのまま高速で関東入り。

*5月6日
Uターンラッシュで到着は早朝の予定が、なんと深夜2時には到着していたという予想外の事態。
藍さんをご自宅まで送り、樹さんの寮に転がり込むわけにもいかずぐだぐだ走行。
結局近くの駐車場に停め、しばらく就寝。
車中泊からの起床後、近くのガストで軽く朝食。
八景島シーパラダイス近くの入浴施設にて入浴し、横浜アウトレットモールへ。
ここで色々あったのですが後述します・・・。
私の飛行機の時間が迫ってきたので、樹さんの寮の駐車場に車を停め、電車にて羽田空港。
別れ際にも色々あったのですがこちらも後述。


流れ的にはこんな感じでした。
道中起こった事の詳細をつらつらと。

●樹さんの家族
樹さんの甥っ子・姪っ子からの懐かれ方が尋常じゃなかった←
そして樹さんの子煩悩ぶり。「いいお父さんになるんだろうな〜」と漠然と考えました。
私は樹さんのご両親に何故かかなり気に入られた模様。謎です・・・。

●東北の人々の温かさ
本当に温かいと感じました。
会う人会う人お土産を持たせて下さいましたし。
結局荷物が多すぎて宅急便を使用しました←

●創価学会
樹さんの親友、藍さんはご家族で学会員だそう。
2日目に樹さんのご友人と藍さんご家族で、藍さん宅にて飲む事になっておりました。
まるで敵の本陣に飛び込む感覚でしたのでど緊張といいますか。うん。
ですが、バリ活なのは藍さんと藍さんご両親だけのようで・・・藍さんの妹さんと藍さんの従兄弟さんは「藍ちゃんはさ、何の話でも学会の事に繋げるじゃん。そうなったら『この人はこの話をしたかったんだな〜』って思われるだけだよ。だから引かれるし彼氏が出来ないんだよ」というような感じ。
学会の人でもこんなに意見が違うというか、一線を引いている人もいるのだと感じました。

●震災の爪痕
帰り道に南三陸町を通ってきました。
未だにマンションの上にある車や、テレビでよく映っている防災センター、基礎だけになった住宅の跡。
・・・何も言えなかったです。
あの風景だけは一生忘れられないし、忘れてはいけない風景なのだと思います。

●樹さんからの貢物
樹さんは私が会いに行った時に私にお金を払わせるのが嫌なのだそう。
「こっちに来るまでにお金かかってるんだから俺が払うのが筋」と言い張って、外食したりしているといつの間にか食事代を払っていたり。
お土産が多すぎて宅急便を使う時にも勝手に支払っていたり。
私がストラップを買いたいと手に持っていたらいつの間にか樹さんが取って行って支払っていたり。
あげくには何故かブレスレットをプレゼントされ。
アウトレットモールでも食事代を勝手に支払っていたり私が買いたい物を勝手に支払い、COACHのキーケースをプレゼントされ。
そして帰り際に私のバッグに2万円が突っ込まれていて(少ないけれど今回の旅費代との事)。
・・・なんか、かなり貢がれてる気がする。
私も樹さんも同じ会社で準社員という立場だから、だからこそ樹さんの懐事情も私は十分に知っているのに。
なんか、納得いかないんです。

●遠距離恋愛のツラさ
今回も保安検査場で泣きそうなのを堪えてました。
次に会えるのはいつになるか分からない。
元彼ともずっと遠距離でしたが、元彼は地元の人間だったので帰省のタイミングで会う事が出来ました。
だけど、樹さんとは違う。本当に、次はいつになるか分からない。
下手したら1年後かもしれない、そう考えると本当に苦しくて。
・・・遠距離恋愛って、こんなに苦しかったっけ。そう思いました。



色々書きましたが、今までの人生で一番充実したGWだったような気がします。
色んな人との出会いがあって、いろんな出来事を経験して。
凄く貴重な時間でした。

2012.04.23 Monday

試練の乗り越え方

by紫織


一か月以上も放置しておりました・・・。
というのも、お互いに仕事が忙しく連絡を取る機会が無くなり・・・。
最近になってようやく連絡が取れました。
で、電話越しに深夜2時まで激論を重ねました。
今回はこの討論の内容についてちょっと自分なりに纏めたいと考えたのでつらつらと書き綴ります。
恐らく今までの記事の中で一番長く、そして一番濃い内容となるでしょう。←

この一ヶ月、様々な事がありました。
樹さんは転勤となり(今まで所属していた物流センター付近に位置する別の物流センター)、毎日遅くまでお仕事をして、帰宅後は勉強をなさっています。
私はと言うと、新入社員の教育係にいつの間にか指名されており、業務の指導や個人的に取得したい資格の勉強をしています。
そんなこんなで、毎日忙しくしておりました。



まずは発端から。


樹さん「毎日忙しいし仕事は勉強しててもわかんないし辛いよ、ほんとに」

私「・・・やっぱり学会の会合とか行きたいんですか?」

樹さん「そうだね〜・・・学会の人たちって結構オールマイティーな職種の人たちが揃ってるんだよね。今は同じ職種の人達に色んな話を聞いてみたいな〜って思うよ。どういう風にして乗り越えたんだろうって。で、自分が乗り越えられたら、今度はこうやって悩んでる人の役に立ちたいって思う」

私「うん・・・」

樹さん「今は自分の生活でいっぱいいっぱいだから参加してない。自分の限界超えてやっても意味無いからね…余裕が出来たら、出来るだけ会合なんかも積極的に行きたいと思ってる」

私「・・・そうですか・・・」

樹さん「・・・不安?」

私「ん〜・・・なんていうか。樹さんのお話を伺っていると、それが極端に思えてくるんですよね」


まだ21歳の小娘、語彙が少ない為に上手く表現できないのですが。
確かに生きていく上で、他人の経験やアドバイスはとても大切なものだと思うのです。
けれど、それに影響され過ぎてしまってはいけないと私は思います。
私は心理テストなどでも「感受性が高い為、他人に影響されやすい」と言われることが多くあります。
これは友人にも指摘されており、自らの自覚もあります。
だからこそ、他人の経験やアドバイスに関しては慎重な姿勢を取りたいと考えているのです。
丸ごと受け入れるのではなく、そういった意見も取捨選択をしながら自分の糧とする、それが理想なのではないかと。
樹さんのお話を伺うと、何と言うか・・・他人に頼り過ぎているというか、そういった経験やアドバイスに頼り過ぎているような気がしてならないのです。
もちろんそれが悪いことだとは言いませんが、ちょっと限度というか、セーブが効いていないというか。
そういうような印象を受けるのです。



その流れから、私のトラウマについて。
以前少し触れましたが、私は性的な事に関して強いトラウマがあります。
十年経った今でさえこの苦しみは乗り越えられていません。
それに関しても少し議論を重ねました。


樹さん「こういう話をするのも紫織を傷付けるようで申し訳ないんだけど・・・病院に行ってカウンセリングを受けてみたらどうかと思う。病院が嫌なら藍ちゃんも同じような体験して、それを乗り越えてるから相談してみたら?」

私「・・・」

樹さん「俺は思うんだけど、そのトラウマが紫織の性格にも影響を及ぼしてるんじゃないかと思うんだよね。紫織の感受性の高い部分とか、他人からどう見られているかを気にしすぎるような部分は、恐らくこのトラウマが大きく関わっているんじゃないかな」

私「・・・私は、なんだろう・・・う〜ん、努力した事もあります。だけど、それが結局自分を痛めつける事に繋がっちゃうから・・・踏み出せないんですよ」


私自身、乗り越えようと努力し、その度に他人に相談したりカウンセリングを受けてはフラッシュバックを起こし、パニックになり自傷行為に走る・・・それを何度も繰り返してきました。
その為、私の中でこのトラウマに関しては「他人に相談する=過去に戻る=自傷」という意識になっています。
そして何より・・・「病院に」と言われた時に、『樹さんは私を異常だと思っているのだ』という事を漠然と感じました。
『異常』と表現するのは大袈裟かもしれませんが、私にはそのように受け止められてしまう。
私は、『普通』で居たいだけ。ただ、それだけなのです。

だからこそ、もう自分の痛みを掘り返したくない、そう思っています。


私「踏み出せば、乗り越えられるのかもしれない、だけど」

樹さん「乗り越えられるのかもしれない、じゃなくて、必ず乗り越えるって信じなきゃいけないんだよ。中途半端じゃいけないんだって」

私「私は必ず乗り越えられるとは思えないし、乗り越えられない事だってあると思うんですよ」

樹さん「それじゃいけないんじゃないの?だって変われないじゃん、そのままだったら」


ここからは私個人の宗教論になります。
私は、生きていく上での苦しみというのは神から与えられた「試練」であり、それを乗り越える努力をしていく事が「生を全うする」最大の目的なのではないかと思っています。
ただし、神は試練を与えるだけで、救ってはくれない。自分を救うのは自分自身、人間を救うのは同じ人間である、そう考えています。
そして、必ずしも「試練を乗り越えなければならない」ということではないと思います。
例えば、全く同じの辛い経験をした二人がいると仮定します。
一人は乗り越えられたけれど、もう一人は乗り越えられなかった。でもそれは当たり前のことだと思います。
人にはそれぞれ「器」があり、それを超えてしまうと心が壊れてしまう。
だからこそ、その試練を乗り越えられるかというのは人それぞれになってくるのだと思います。
けれど、それに甘んじてしまってはいけない、その試練を乗り越える努力を諦めてしまってはいけないのだと思います。

私は、同じようなトラウマを持っている藍さんは乗り越えられたことでも、私には乗り越えられないかもしれない、そう思っているのです。
人にはそれぞれの器があるのだから。
私は一時期、『普通』になりたいと願い、心を壊しかけました。
その時に私はある人の言葉で救われました。
「今の自分を受け入れる事こそ、それを乗り越える勇気よりも大切なこと」だ、と。
自分を受け入れてこそ今を生きていけるのだと、私は感じています。

でも、樹さんの「試練」に対する考えは違う。
過去世・現世・来世があり、今自分が苦しんでいるのは過去世に生きた自分が起こしたことが原因となる、という考え方。
私は前世や来世を信じていないので、まずここの概念が理解出来ません(この時点で仏教徒失格かもしれませんが)
来世にその苦しみを引き継がない為に、今生きている現世で苦しみを乗り越えていかなければならないという概念。
来世の為に苦しみを乗り越えて、自分を変えていかなければならない・・・お手上げです、私には理解が出来ない(苦笑)

確かに自分を変えることは大切なことだと思います。
だけどそれが「来世の為」というのは理解出来ない。
自分を変えるのは「今の自分がこれから幸せになる為」であるし、自分を変えていく努力を惜しまない事こそが「生きる」という事なのではないか、と思います。


私「・・・わかりあえないですね〜(苦笑)」

樹さん「・・・そうだね〜(苦笑)」




そしてもう一つ、学会自体について。

私がトラウマを乗り越えられない理由、それはこのトラウマについて学会員に傷付けられたことがあるから。
そのヒトは「貴方がそういう事で苦しんでいるのは過去世において貴方がそいういった事で他人を苦しめたからである」と、言われました。
元々、前世とか来世とか信じていない私でしたが、その考えを真っ向から否定し、思い出したくもない言葉で詰ってきたヒトでした。
だからこそ、学会員である樹さんの言葉が受け入れられないのだと、そう思います。


樹さん「・・・そういう風にして暴走しちゃう学会員もいるんだよね・・・これに関しては本当に申し訳ないと思ってる」

私「樹さんが悪いわけじゃないですよ(苦笑)悪いのはそうやって暴走する学会の人を正さない学会組織自体が悪いのだと思っていますから」

樹さん「そういう話も中々入ってこないしね・・・」

私「・・・それは何故かわかりますか?」

樹さん「・・・わからない」

私「私みたいに傷付けられた人間は『学会という存在と関わりたくない』と思うんですよ。結局傷つけられるし、一言一句に不愉快になるから。関わり合いたくないと思うからこそ距離を置かれる。私はそう思います」

樹さん「・・・人間嫌な事には関わり合いたくないからね」

私「嫌じゃなくて、不愉快になるから、ですよ」

樹さん「だけど俺は学会が悪いとは思わないよ。学会っていうのは強制されてするものではないから、そういう考えになってしまう人もいる。でもだからってそれを強制するのはおかしいと思う」


・・・なんて言うか、呆れましたね、正直(苦笑)
そうやって暴走してしまう人を正さないということは私のように傷付く人もいるかもしれないという事。
学会のは強制されるものではない・・・それだけの理由で他人を傷けても構わないのでしょうか。
平和の為に活動する創価学会・・・本末転倒だと思います。


樹さん「俺が紫織に謝るのは、こういう暴走する人が増える事によって池田先生のやっている事を否定してしまうから。平和の為に色々な事をやっている池田先生の信念に背いている人もいるから。だから、そうじゃないんだよ、っていう意味で謝ってる」

私「・・・そうですか・・・」

樹さん「・・・まぁ・・・難しいかな〜・・・」

私「いえ、もう全く理解出来ないだけです(笑)」

樹さん「(苦笑)」


結局、お互いの意見を言いたいだけ言って終わりました。
お互いにわかりあえないままに。








わかりあえない。
それがわかっているのに、どうしてこうも討論が白熱しちゃうのでしょうね・・・(苦笑)
お互いにそこは全く分かりません(笑)


樹さん「もし・・・紫織が、恋人同士としてこういうのが嫌だって言うんだったら、別れてもらってもいい。友達としてこうして意見を交わすのだっていいと思うよ」

私「・・・なんですか、それ」

樹さん「いや、紫織が嫌かなぁって思って。俺は好きだから別れたくないけど・・・紫織に任せるよ。俺は前にも言ったけど、紫織自身が幸せになれると信じる道を生きて欲しいと思うから」

私「・・・それって、かなりずるいですよ。好きですもん、樹さんの事。好きだからこそ、こうして悩んで、苦しんで。でも、これが私の生き方だと思いますもん」

樹さん「・・・」

私「大体なんですか、私に任せるって。ずるい男の常套句ですからね、それって」

樹さん「ずるいかなぁ・・・」

私「ずるいです。それも相当悪質ですから(笑)」

樹さん「そうかなぁ」

私「そうですよ」



樹さんはずるい。
学会の事でこんなにも悩むのに。
生き方は全く合わないのに、わかりあうことなんて出来ないのに。
それなのに、こんなに好きにさせて。

・・・樹さんは、ずるい。

2012.03.19 Monday

あっという間の28時間

by紫織


17日〜18日、関東へ行ってきました。
目的はただひとつ・・・ではなく(笑)
17日に渋谷公会堂で行われた「Yuki Kajiura Live vol.8」へのぼっち参戦と樹さんにお会いするため。
ライブについて語り始めると凄いことになっちゃいますので別の機会にでも(笑)



17日、朝10時半頃羽田空港へ到着。
予定では樹さんが到着ロビーまでお迎えに来て下さって感動の再会・・・という流れだったので・す・が。
樹さん、羽田空港に車で来るのが初めてだったらしく(羽田空港の駐車場は常に満車状態)、駐車場入り口で渋滞に巻き込まれていらっしゃいました。
「ロビーで待ってて」と言われましたが、あの人混みの中で待ってると人酔いおこす可能性大&とりあえず面倒だったので到着ロビーから歩いて駐車場入り口へ。
いつもは京急線やモノレールを使っていたので、羽田空港の駐車場へは初めて行く場所。
看板を頼りにてくてく・・・のはずが全く別の場所に出てしまい。
自分が方向音痴だということをすっかり忘れていました。
・・・という訳で、恥を忍んで近くの警備員さんに聞く。お恥ずかしや。
で、駐車場入り口へ行くものの、入口付近で渋滞している車の多さにビビる。THE・田舎者。
しかも関東でお会いするのが初めてだったので樹さんの車が分からないという現実。
流石に前からドライバーさんをガン見する訳にも行かないので最後尾から探す方法へ。
車種を聞いていた事と、ナンバーは地元から変えていないということで、被災地ナンバーを探すという何とも姑息な手段を取る私。
しばらくして該当する車を発見し、運転席を遠目で確認するも・・・約3ヶ月お会いしていない為、髪型が違うだけで「ひょっとしてそっくりさんじゃ?」と疑心暗鬼。
近くまで行くとそっくりさんではなく樹さんでしたので(笑)、運転席のドアをこんこん。
その時の樹さんの動揺っぷりが半端なくて面白かったです(笑)
助手席に回り、羽田空港到着1時間でようやく再会。


樹「・・・」

私「・・・」


久々の再会ですがお互いド緊張のため喋れず(笑)

ちょっと話は逸れますが、遠距離恋愛ってこれがメリットなんだと思います。
何年付き合っていても、距離が遠ければ遠い程、会う回数って少なくて。
会える機会って本当に貴重で、尊い時間で、でも緊張して、だけどだからこそ大切にしたくて。
いつだって初々しい感じになるというか。
元彼とは6年半お付き合いし、そのうちの5年の間は関東と九州の遠距離恋愛でした。
きっと一緒に居れた時間を合計しても1年にもならないと思います。
だからこそ、長年付き合っていてもマンネリになりにくいんじゃないでしょうか。
だからと言って遠距離恋愛をオススメするわけではないですけどね(苦笑)
恋人同士ならいつでも会えるに越したことはないと思います。

それからホテルにチェックイン。
近くで昼食を取り、渋谷公会堂へ。
先行物販をやっていたのでグッズを購入しテンション上げ上げ。
樹さんは私のテンションについていけず若干置いてきぼり(笑)
そして渋谷パルコにてペアリングを購入。

また話は逸れるのですが、職場でお客様にナンパ(と言うか連絡先を渡されたり聞かれる)されることが多くて。
今までも結構あったのですが華麗にスルーしているとなんとも無かったのでいつもの流れでスルーしていても異様にしつこいお客様もいらっしゃる訳です。
そのお客様対策として「右手薬指に指輪付けてたら彼氏持ちって判断して声かけられることもなくなるのでは?」という流れで、樹さんとのペアリングを購入。
このお客様の事を相談した時、そのお客様に対して樹さんはめちゃくちゃ怒ってくださいました。
「上司のお仕事に影響するかも」とか考えて、私は怒ったり強く言ったり出来なかったのですが、樹さんが怒ってくださったことで個人的にすっきりしましたし、本当にありがたかったです。
そしてこのペアリングを購入する時も、樹さんは嫌がることなく女性ばっかりのお店に入ってくださって・・・ちょっと感動しました(笑)

で、少し渋谷をうろうろ。
時間になったので私は渋谷公会堂へ。
樹さんには適当に時間を潰して頂きました(笑)
ライブ終了後、樹さんの大親友という藍さん(女性・学会員)と対面し3人で飲みに行きました。
学会員:一般人=2:1のため物凄く緊張しましたが、意外とそんなでもなく。
ただ、やっぱり考えが学会の人だなぁとか思う発言もあり、ちょっと微妙な空気になった時もありつつ・・・まぁそれはまた別の機会にでも。

そして飲みの終盤、サプライズで樹さんにケーキを用意して頂いていて・・・感動して泣きました。
しかもケーキが乗っているプレートに書いてある文字が『お帰り』で・・・なんていうか、本当は違うんですけど、「樹さんの所に帰って来た」っていう感じがして、本当に嬉しくて。
そして帰る時に既に会計を済ませてあるというスマートさ。
・・・流石に惚れ直しました。

そして藍さんを近くの駅まで送り、ホテルへ帰還。
ホテル近くのコンビニでチューハイを購入し、部屋でグダグダ飲みつつ就寝。


翌朝、お互いグダグダしながらチェックアウト。
美術館に行く予定が、行ってみたら休館日(笑)
というわけで、予定変更し水族館へ。

また話は逸れますが(逸れる回数が多いというツッコミはご勘弁を;;)、樹さんとお付き合いする前のお話をひとつ。
まだ出張で私の住む街にいらっしゃった頃、一度水族館に出かけた事があって。
その時はまだ恋仲ではなかったので、手を繋いだりとかはやらなかったですし、ご飯を食べる時も正面には座らずにちょっと斜めに座ってみたりだとかしてたのです。
それが、今回は手を繋いだり、ご飯を食べる時も正面に座っていて(しかも私は前回も今回もキノコパスタを頼んでいたので余計デジャヴを感じて)、なんだか照れくさかったです。

水族館を一通り回ったあと、時間なので羽田空港へ。
駐車場が空いていなかったので、近くのコインパーキングに停めて京急線。
羽田空港に到着すると、「もう帰るんだなぁ・・・」って実感。
泣きそうになりながら、私は保安検査場を通りました。


無事に帰宅した深夜、樹さんから電話。
「ちょっと前まで紫織と一緒にいたのになぁって思うと苦しい」と言われました。
遠距離恋愛って、これが一番苦しいですよ。
会いたい時に会えないっていうのも苦しいのですが、私はこういった時に残される方が一番辛く苦しいと思います。
樹さんが私を見送って、車に乗る時「さっきまでここ(助手席)に居たのに」という感情や、一緒に出かけた場所を通り過ぎると「この間一緒に来たのに」という感情が出てきてしまう。
この辛さ、切なさ、苦しさを乗り越えられるかどうかが、私は遠距離恋愛が「出来る人」と「出来ない人」の境界線なんだろうなぁと感じています。



本当に夢のような28時間でした。
楽しくて、嬉しくて、しあわせでした。

次は、樹さんが夏に連休を取って九州に来て下さるのだとか。
本当に楽しみです。